「先生、監督がいないと対外試合ができないんすよ。」と学生にお願いされて、サッカーもろくに知らないのに大学のフットサルチームの監督になってしまいました。
そもそも、大学の先生になったのが今年の4月で、状況がよくわかっていないのですが、とりあえず面白そうなことは「いいよ」と言ってしまうおっちょこちょいなたちなので、いま本を読みながら良い監督になるよう勉強しているところです。
この連載のきっかけも似たような感じです。 このところ、学生時代からの友人にいろいろと助けてもらっていたのですが、彼との雑談の中で「ああ、こういう企画なら本を書いてもいいねえ」みたいな話をしたのがそれです。 その友人とはプロのライターでもある檜山氏です。彼とは長いつきあいなので、以降ではいつも呼んでいるように「檜山」と書くことにします。 この連載の内容の骨は檜山が書くことになりますが、僕も味付けをやれるといいなあと思ってます。
その企画ですが、まず背景から言うと、ITバブルがはじけたあとの日本の情報処理産業は「普通の産業」になったと思います。 「1週間でJAVAを勉強してこい」とか言われて、やっつけ仕事でものを作っていた「労働集約型産業」の時代は日本では終焉したと言ってよいでしょう。大企業でもそんな仕事はもう無いと腹をくくる方がいいと思います。 これから日本で新たにソフトウェアを開発するなら、それは非常に質の高い「本物」しかないのではないでしょうか。そうなると技術者が身につけるべき知識もソフト開発の方法論も変わってくるでしょう。 これを「技術者淘汰の時代」と言うこともできるかもしれませんが、むしろきちんとした基礎がものをいう面白い時代になったと思います。
この連載は、若いソフトウェア技術者やこれから情報処理産業に関わろうとしている学生たち、そしてそんな若者たちと関わりをもつ方々を対象に、ソフトウェアの開発に関わるいろいろなトピックについて檜山と山崎の話を聞いてもらおうというものです。暴論も含まれているかもしれませんが、できるだけ本質をまっとうに語りたいというのが主旨です。
とにかく毎週書く。 無理はしない。というのが基本です。
読者がいないと書いていくはりあいが無いし、そうなるとおのずと原稿の執筆も進まないので、山崎が理事をしているNPO団体であるCACANet福岡のホームページで原稿を公開してしまいます。この公開場所の選び方は、山崎の公私混同とも言えますが、CACANet福岡は、これからの日本のソフトウェア開発のありかたと無縁ではない団体ですのでそんなに大きな問題ではないと思います。CACANet福岡の運営委員のみなさんにも同意していただいていますし。
檜山は、ジャストシステムでChimeraプロジェクトというのをやっているので、そのメンバーを想定して書くと言っています。山崎は、自分の学生へのエッセイだと思って書いていくつもりです。
二人の著者の間で、文体も用語も特に統一したりしません。 フットサルのパスのように、相方からボールが出たら、それに反応して自分のプレーをして、また相方にパスをするという感じになるでしょう。