官僚制というのは、人間の心を上手に使った支配の仕組みだと思います。
官僚的な組織は、沢山のルールで統治されいますが、でも、実際に統治している力の本質はルールではないと思います。ルールは変えることができます。でも、ルールの元になっている倫理観や古代からの呪いのようなものは、そうそう簡単には変えたり、それから自由になることができません。
例えば、結婚という制度は、見かけは行政手続きや国家の法律が決めた制度ですけど、婚姻届けを出すという行政手続きは、現在の女にも男にも呪いのように強烈に人の精神や行動を支配するリアルな力を持っていると思います。この呪いを解いて本当に自由になることは並大抵ではありません。
官僚制というものは、そういう古代からの呪いを表向きは合理的な顔をしながら上手に利用する仕組みなのではないかというきがします。
情報化は、企業や組織をこれまでよりもずっと効率的にがっちりとした官僚組織に編成していきます。
いま、企業や組織の存続をかけて情報化に投資をしています。政府や自治体もがんばっています。そんな感じなので、情報化に対する「抵抗勢力」の旗色は悪く、次第に少数派になりつつあります。
でも、情報化に対する抵抗勢力の人たちやネットワークでいろんな悪さをするクラッカーの人たちの心の中についても、もっと深く探って理解していくほうがよいのではないかなと思います。現在のセキュリティ対策というのは、どうもそういうところが欠けていて、果てしないモグラたたきゲームのようになっているように思います。
なんで、ウィルスやワームがはびこると「愉快」なのか。
その愉快さは、最近の人気のお笑い芸人が、僕たちの心の底から引き出している笑いのツボとひょっとすると同じだったりするかもしれません。