すでにメーリングリストではご案内しておりますが、福岡オンライン認証実験WGの第2回認証局分科会を開催します。
「実践デジタル認証入門(原理編)」につづく第2弾です。内容としては、BSD系UNIXもしくはWindowsNTをプラットフォームにした認証局と認証機能付きWWWサーバーの構築作業の解説と具体的な設定方法です。(使用するソフトは、Apache + SSL patch , SSLeay を想定しています。)
このニューズレターは、全国に発送していますので、「福岡からよくわからないものが届いた」と思われる方もいらっしゃると思います。そこで、はじめてニューズレターを手にされる方のために、最初にこのWGの主旨と目的を説明します。
4月23日に福岡市百道浜のSRPセンタービル2階で、福岡オンライン認証実験WG主催の電子マネーのチュートリアルを開催しました。
御講演いただいたのは、九州大学大学院システム情報科学研究科情報工学専攻、櫻井研究室の宮崎真悟氏です。暗合技術の専門家の立場から現在の主要な電子マネーの仕組みについてわかりやすく解説していただきました。
50名を越える参加者があり、活発な質問と意見交換がありました。福岡オンライン認証WGでは今後も月に1度程度の頻度でこのようなチュートリアルを次々に開催してゆく予定です。
去る4月9日に福岡オンライン認証実験WGの第1回ネットワーク分科会を開催しました。
(ジャストシステム、福岡シティ銀行、日立、ネットワークカタリスト、システムラボラトリー、九州松下電器、アクセス、西日本銀行、シティアスコム、ISIT)
我々の実験WGで構築しようとしているネットワークについて、あらためてその目的と意義について議論しました。 目的としては次のようなことが上げられました。
福岡市ももち地区にインターネットの新技術を実験するための実験場を作り、福岡をインターネットの研究拠点とする。
光ファイバイー網を活用した商用サービスを運用し、福岡のマルチメディアインフラの端緒を開く。
現在のオンライン認証実験のためのネットワーク
第1回分科会の議論の中ではこれらに関する結論は出ませんでした。この議論には、たいへん多くの複雑な要件が関係していますので、今後、問題を深く理解しながら議論を深めるということを確認しました。
ネットワークの目的と同様に、これから作ろうとしている実験ネットワークの基本設計と将来像について議論を行いました。
今後1年間の認証実験の期間は、ISITのドメインを使用する。しかし、実験以外の用途に使用しようとするとAUP(Acceptable Use Policy)の問題が生じるので、将来は商用プロバイダの参加も含めてマルチドメイン化について検討すべきであろう。また、実験ネットワーク自体もISITのドメイン名ではなく、テストベッドネットワーク専用のものを取得すべきかもしれない。
今後1年間の認証実験の期間は、ISITを中心においた距離1のスター型トポロジーをとる。接続先からの孫接続や相互接続は、管理上の問題が複雑化するので原則として禁止するが、将来はもっと自由なネットワーク構成を許すようにしたい。
これまでは、ファイアーウォールをISITで作り実験ネットワーク全体を安全に守るという方針で説明してきました。しかし、この方針に次のような問題点があります。
認証実験ネットワークの管理者は各企業に分散しているので、それぞれの企業の中でどのような運用が行われているのかファイアーウォールの管理者にはわからない。したがって、ファイアーウォールとして守るべき領域が閉じたものでなく内側と外側というはっきりした境界にはできない。
通常のファイアーウォールは、ある範囲のエンドユーザーを守るために構築されるが、我々の実験ネットワークでは守るべき対象は、個々のサーバーであってエンドユーザーではない。
このような条件を併せて考えると、いわゆる「ファイアーウォール」という概念よりは、もっと個別にサーバーを守るという概念で安全性を考えるべきではないかという考えに至りました。そこでプロキシーサーバーの運用という点に注目し、次のような新しいネットワーク構成を提案しました。
●実験ネットワークを2つに分割します。一方を防御ネットワークとし、もう一方を無防備ネットワークとします。防御ネットワークは、インターネットとの間にプロキシーサーバーを介在させることによってセキュリティーを要求するサーバー群を守ります。無防備ネットワーク側の防御は、基本的に接続した組織が自分で行うという方針です。
認証実験としてはプロキシーを設定するセキュアなネットワーク側が重要な役割を果たしますが、将来のテストベッドネットワークとしては、むしろ無防備の側が重要になると考えられます。
この方針の変更については、特に異論はでませんでした。
各社の担当者に、実験への参加の計画についてお話していただきました。すぐにISITに接続できそうな企業は、4社でした。(この日欠席していた富士通を入れると5社になります)
接続に関する問題点としてあげられたのは、次のようなことでした。
これらの問題については、ISITの努力がまだ不足しているということですので、今後さらに実験企画の充実や情報提供を進めてゆくつもりです。
4月23日に第1回目の福岡オンライン認証実験WG認証局分科会を開催しました。
(ドットアスタ、ジャストシステム、システムラボラトリー、アクセス、日立、九州松下電器、シティアスコム、福岡シティ銀行、ハイパーネットワーク社会研究所、ISIT、個人参加)
夕方6時半から開催しましたので、個人参加の方も何人かいらっしゃいました。今後の分科会は、個人参加の方のために、夕方開催することにします。
今回の内容はデジタル認証の原理の解説でした。今後もしばらくは、認証局に関する勉強会を行ってゆきます。そしてそれぞれの企業で自社の認証局とセキュアなWWWサーバーを立ち上げて運用できるようにしたいと考えています。
現在、「実践デジタル認証入門」という題で、デジタル認証の解説を、原理編、システム構築編、運用編の3部作でドキュメント化しようとしています。これを読めば、自分で認証局を作れるというものにしようとしています。
なお、勉強会に使用した資料は、順次 HTML化して福岡オンライン認証実験WGのホームページで公開する予定です。今回の資料は、すでにHTML化して公開しています。
http://www.k-isit.or.jp/~tonton/OAWG/CA/index.html
今回の原理編の解説では、デジタル認証とはどういうもので、認証局とはどういう役割を担い、どのような機能を果たすものなのかという説明をしました。想像していたよりも、みなさんよくご理解いただけたようで安心しました。
参加者から多くの質問が出たのは、原理そのものよりもやはり実際の運用に関係する部分でした。やはり認証局の運用をどうするべきかというところは悩ましい問題が多いですね。
問い合わせ先
九州システム情報技術研究所
〒814 福岡市早良区百道浜2-1-22 福岡SRPセンタービル
山崎重一郎
電子メール:tonton@k-isit.or.jp
TEL:092-852-3460
FAX:092-852-3465
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